司会者のコツ パーティーを成功させるために  
   
 
司会のポイント
1、司会者に求められるもの 6、良くない例
2、事前にコミュニケーションが大事 7、司会者としての話し方のコツ
3、服装がパーティーを左右する 8、インタビューのコツ
4、司会者としての必需品 9、参加者に自己紹介させるコツ
5、好印象を持たれるために
 
 
 
司会のポイント
司会のポイントして重要なのは事前の情報収集と入念な打ち合わせをしておくということです。特に参加者の情報などはしっかりメモを取っておくことが必要です。そして言うまでもなく、そのパーティーの趣旨や目的もしっかりとリサーチしておくことが必要です。


1、司会者に求められるもの

司会者にはいくつかの役割があります。主に次のようなものになります。

※司会者の役割
◇主催者の代理人であること
◇進行係でありながら脇役であること
◇パーティーの意図をアピールするということ
◇雰囲気作り
◇公平であること
◇進行の責任者であるということ
◇進行の時間管理をするということ
◇招待客の注意を喚起するということ

司会者がどんな雰囲気をもっているかでそのパーティーの雰囲気も変わってきます。一般的に大事なのは明るくてさわやかな雰囲気で、お客様がくつろげるような雰囲気と暖かみを出すことです。
演出によってはその司会者だけが持つ特性が見込まれて司会者に選ばれるという場合があります。あくまでも司会者は無理なキャラクターを演じる必要もありません。その人なりの雰囲気もまた大事なものです。


2、事前にコミュニケーションが大事
主催者側とよくコミュニケーションを取り、そのパーティーの趣旨や目的をしっかり確認しておくことが大切です。特に列席者などは年齢層、男女の割合、仕事内容などの個人情報も確認し、しっかりとメモを取っておくことも重要です。さらに時間の取り方など、タイムスケジュールなどをしっかり確認しておくことも大事です。できれば終盤にゆとりをもったスケジュールで進行させるようにします。場合によっては後半でカットできるプログラムを置いておくことも重要です。いずれにしても主催者側との十分なコミュニケーションを図って、事前の準備を整えておくということになります。

プログラムを進めていく過程の中では不測の事態もあり得ます。その場合に臨機応変に対応するためにも裏事情にも精通している必要があります。事前に主催者とコミュニケーションを取っておく中でも人間関係や出席者の情報などはできるだけ確認しておくことも必要になります。
関係者との信頼関係があればその雰囲気はお客様にも伝わります。

3、服装がパーティーを左右する
司会者の服装も演出のひとつになります。司会者の服装がそのパーティーの印象を左右すると言っても過言ではありません。アットホームにしたければラフな服装がいいでしょうし、おおいに盛り上げたければ個性的な装いもいいものです。目立たない中にちょっとしたセンスを見せるのもパーティーの雰囲気作りにはいいものです。
ただし、主役がいる場合には主役を上手に引き立てる工夫も必要です。司会だけが目立って主役が引き立たないということのないように気配りをする必要もあります。


4、司会者としての必需品
時計は必需品です。パーティーの進行は時間との勝負です。時計の時間が狂ってないか事前に確認しておくことも大事です。
パーティーのプログラムを書いた紙は台本のようでわかりにくいものです。事前にカードを用意しておくことをお薦めします。
全体の流れが書いてある紙と一枚ずつ項目を書き込んだ小さなカードを作っておくと便利です。
カードならば突然の変更があってもそこだけを差し替えることができますし、移動するときでもカードを一枚だけで済みます。
筆記用具も必需品です。
人名など、いくつかの項目を続けて紹介するときに並べて書いてあるとどこまで紹介したか分からなくなるときがあります。終わった項目に順次、印をつけていくなどの工夫も大切です。

以下、主な必需品を列挙します。
◇時計
◇メモ用紙
◇筆記具
◇クリップ(プログラム表や席次表、メモなどのまとめに必要)
◇飲料水(長時間、話しているとのどが渇きます)
◇ペンライト(会場のライトが消えたときに手元のメモ確認などに役にたちます)
◇ハンカチ・テッシュ

5、好印象を持たれるために
一番大事なのは暖かい印象を与えるような話方です。いくら笑顔でもあまりにテキパキと話されるとかえって気後れしたりするものです。大事なのは「安心して楽しんでいただく」という気持ちを込めた思いやりのある話し方です。

進行していく中で重要なのは常に全体に対する気配りを持つことです。台本も進行表もあくまでも目安だと思って、全体の流れを損ねない配慮がとても大事です。

できればちょっとした小話ができるように事前に準備しておくことも大切です。せいぜい1〜3分程度であまり長くなっては意味がありません。あくまでもその場を盛り上げたり、場をつくろうための手段です。


6、良くない例
良くない例としてよくあるのは次の5つのパターンです。

※よくない例
◇やたらに拍手を要求するタイプ
◇リードがへたなタイプ
◇司会者が主役になってしまうタイプ
◇はしゃぎすぎのタイプ
◇一部受けのタイプ

いろいろありますが「リードがへたな場合」とは何かあったときにもたもたしてしまうタイプです。司会者が狼狽してしまっては全体の雰囲気が台無しになってしまいます。司会者は自分がリーダだという自覚をしっかりもって、アクシデントがあっても冷静に対処することが大切です。
「はしゃぎすぎ」もよくあるパターンです。とにかく盛り上がったけれども終わってみるといったい何だったのというパターンです。終わったあとにいいパーティーだという印象を持たれるような司会が望まれるものです。
司会者は全体をリードしていきますが、あくまでも脇役です。ここが難しいところですが、大事な要素でもあります。さらに「一部受け」のタイプとは一部の人にしか分からない専門用語や業界用語をやたらと連発するタイプです。パーティーはあくまでも招待客全体を意識しがものでなくてはなりません。
そして「やたらに拍手ばかり強要される」パーティーもうんざりさせられるものです。

7、司会者としての話し方のコツ
司会者の話し方次第でずいぶんパーティーの雰囲気を左右するものです。基本はわかりやすい口調ではっきり話すことが大切ですが、あくまでもその人なりの自然な話かたが大事です。無理に声を作ったりかしこまったりするとかえって雰囲気を壊してしまうものです。

さらにボディーランゲージ(身振り手振り)を多様するのもいいでしょう。
視線は会場全体を見渡すようにし、少なくとも3個所くらいは視線を止め話しかけます。そして台本やメモなどに視線を落としていても文の末には必ず顔をあげて会場に向かって話します。特に声にメリハリを持たせる話方を意識するようにするといいでしょう。招待客にわかりやすく伝わることを意識することも大事です。

8、インタビューのコツ
参加者へのインタビューで大切なのはテンポよく進めるということです。立食の場合は顔が見えるように壇上に上がってもらいます。着席の場合は壇上へ上がってもらってもいいし、席まで出向いてもどちらでも構いません。
質問はできるだけ具体的なものがいいでしょう。抽象的な質問だと答えが出るまでに時間がか
かってしまいます。またありきたりの質問だと「はい」とか「いいえ」で終わってしまう場合が多いようです。できるだけ具体的に聞いて相手に話してもらう質問に心がけましょう。
会場の反応も見ながら進めていくことも大切です。参加者がつまらなそうであったら次の話題にすぐ変えていくことも大切です。
中にはインタビューに不慣れな方もいます。あらかじめ「こんな質問をします」などと頼んでおくのも方法のひとつです。
注意点としては大切なのは「マイクは絶対渡さないことです」。一度渡してしまうと時間調整などのコントロールがきかなくなります。
あらかじめ質問する内容などをまとめたメモを用意し、メモは必ず持っておいてください。相手の顔を見ていると文字が読みにくいのでパッと見てすぐ分かるように大きく箇条書きしたメモがいいでしょう。

9、参加者に自己紹介させるコツ
事前に持ち時間を計算しておくことが大切です。どこかで長引くことを考慮して少し短めに設定することがポイントです。
たいてい、前の人に影響されますので一番、最初の人はいい雰囲気を作ってくれそうな人から始めるのがコツです。
いきなり自己紹介と言ってもとっさに出てこないのが普通です。あらかじめ話してもらう内容を決めておき、誘導するように進めていくことも大事です。たとえば「はい、お待たせしました。それではまずお名前から」という具合です。
司会のポイントとしては「合いの手」を入れていくことも雰囲気づくりに一役かいます。たとえば「へえ」とか「素敵ですね」などと入れていくのがいいでしょう。

 
   
 
参考資料

安藤か代・河崎早春
『みんなに喜ばれるパーティの企画・演出・司会』(池田書店)